本記事では、カタカムナウタヒ第3首の意味について解説して行きます。
カタカムナウタヒ第3首を端的に訳すと、二元性の重合によってあらゆるものが発生するとなります。
二元性とは、男女、プラスとマイナス、善悪、N極とS極など一つの事象に対して二つの原理があること。
表裏一体ともいいます。
例えば二元性の部分を男女に置き換えてみた場合、『発生する』に掛かる現象についてイメージがつきやすいのではないでしょうか?
それでは、もう少し踏み込んで行きましょう。
カタカムナウタヒ第3首の意味
カタカムナウタヒの第1~4首は、宇宙観・生命観について説明した内容となっており、その中で第3首は、生命発生の始まりについて触れられたウタヒです。
冒頭で二元性について、男女の例を出しました。
イメージしやすいものとして例に挙げましたが、第3首が指す生命発生とは、実は物質ではありません。
カタカムナでは現代人が心と呼ぶものを、生命の本質と考えています。
病は気からという言葉があるように、現象は先に潜象があってそこからすべてが始まるのです。
第3首のウタヒの中心図形は『フトマニ』。
『フトマニ』は、カタカムナウタヒ全80首の中で第3首を含めた7首に使われており、それらはいずれも二元性の重合について触れられています。
カタカムナウタヒ第3首の読み方
天野氏による第3首の訳は、下記のとおりです。
2つ(フ)の力が重合(ト)し独立(タ)的に出現した極微の粒子(マ)は
完訳 カタカムナ – 天野成美著
アマ界において変遷(ノ)する生命の実体(ミ)
その根源(ミ)は繰り返し(コ)重合(ト)し
2つ(フ)の力の重合(ト)によってアマ始元量(マ)が定着的に発生(ニ)し
現象粒子として定着(ニ)されるのである
今日、私たちの世界に溢れる物は、すべて誰かの「こんな物があったらいい」という思いが形になったものです。
先に心があって、それが形となって目に見えるものとなる。
現象と潜象は表裏一体で、カタカムナが生命と位置付けた心の発生が繰り返された世界に、私たちは生きています。
コメント