本記事では、カタカムナウタヒ第19首の意味について解説して行きます。
カタカムナウタヒ第19首を端的に訳すと、生命を含むあらゆる存在物は渦状に発生するとなります。
カタカムナ人は天然自然の相似象に着目していました。
相似とは、形や性質が互いによく似ていること。
大きなものでは銀河系が、小さなものでは原子の周囲を電子が、渦回転しています。
カタカムナ人は、渦を巻いているのが自然の相(スガタ)であることを知っていました。
それでは、第19首についてもう少し踏み込んで行きましょう。
カタカムナとは?について初心者に向け解説した記事も執筆しているので、ぜひご一読ください。
カタカムナウタヒ第19首の意味
カタカムナウタヒの第18~30首は、生命体の現象の始まりはすべてイカツ(電子粒子)からがテーマとなっています。
その中で第19首は、生命の渦の発生について触れられたウタヒです。
冒頭で述べた相似象について、カタカムナ人はその知識を実際の生活に役立てていました。
例えば、電子の渦回転(スピン)の状態から、住むに適した場所かどうか判別できたのです。
彼らは、山頂や森林の生育が良い場所が3カ所以上並ぶ一直線上をエネルギーの高い良い場所、逆に谷や池などが並ぶ一直線上をエネルギーの低い悪い場所としました。
そして前者を「イヤシロチ(癒やしろ地)」、後者を「オロチ(悪露地)」と呼びました。
四方八方がオロチの場所では、人は病気になって死に、作物は枯れます。
だから彼らはそのような場所を、「ヤマタノオロチ(八岐悪露地)」と呼び、怖れました。
カタカムナウタヒ第19首の読み方
天野成美氏による第19首の訳は、下記のとおりです。
アマとカム(マカ)が重合し 潜象(カ)の力は六方環境(オ)からの親和(ホ)を持続(チ)する
潜象(カム)から微粒子(イ)が個々(ツ)に変遷(ノ)し独立(タ)して正反に出る(テ)と
潜象のチカラ(カム)とアマ始元量(アマ)の変化の力(核)(ナ)となる
始元(ア)の藻(モ)のような微細な始元量が分離(リ)して対向発生(ムカヒ)し
アマ始元量(ア)の芽(メ)が変遷(ノ)して界面(ウ)に生まれた個々(ツ)の粒子が渦状《ウツ》※に発生(メ)する※《》内は掛詞
完訳 カタカムナ – 天野成美著
日本神話には、ヤマタノオロチ(八岐大蛇)という化け物が登場します。
そのヤマタノオロチ退治に使われたのは、草薙の剣です。
丸山修寛氏はこの神話について、オロチ(悪露地)をイヤシロチ(癒やしろ地)に変えていた様子を表しているのではないかと推測しています。
金属製の剣のようなものを大地に立て、そこに雷を落とすことで、その地は雷のプラズマによって生体エネルギーのもとになる電気や磁気に満ちた場所になる。
これは、現代においても土地をイヤシロチにする方法の一つとして使われていると、同氏は述べています。
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