本記事では、カタカムナウタヒ第23首の意味について解説して行きます。
カタカムナウタヒ第23首を端的に訳すと、ミツゴの出現が現象化の始まりとなります。
ひとつ前の第22首は、ミツゴがまとまりになって現象化するという内容でした。
それに対し第23首は、そのミツゴが発生する過程を記したものになっています。
「発生」と聞くと多くの方は、目に見えるようになった状態を思い浮かべるのではないでしょうか?
しかし、カタカムナ人の認識は違っていたようです。
彼らは目に見えない世界の中での変化についても「発生」としていました。
目に見えない世界がある。
それは彼らにとっては常識だったことが窺えます。
それでは、第23首についてもう少し踏み込んで行きましょう。
カタカムナとは?について初心者に向け解説した記事も執筆しているので、ぜひご一読ください。
カタカムナウタヒ第23首の意味
カタカムナウタヒの第18~30首は、生命体の現象の始まりはすべてイカツ(電子粒子)からがテーマとなっています。
その中で第23首は、潜象界から現象界への出現の仕方について触れられたウタヒです。
ミツゴは、電気素量・磁気素量・力の素量の三素量(粒子)を指します。
そのミツゴが、始元より発生し六方環境から発生するまでの様子を描いたものが、第23首です。
「三つ子の魂百まで」ということわざがあります。
これは、「幼いころの性格は、年をとっても変わらない」という意味ですが、カタカムナ人も「ミツゴの魂」の教育に心を砕いていました。
子供が「コトバ」を覚え始める時期(脳の開発の最初)に、それぞれの声音の思念を込めて、48音が意味する「ヒビキ」を「ミツゴの魂」に植え付ける。
それが人間の「脳の感受性」を育成する最も効率の良い教育法であることを、彼らは知っていました。
カタカムナウタヒ第23首の読み方
天野成美氏による第23首の訳は、下記のとおりです。
アマ始元量(アマ)が発生(タ)して根源(カ)となり生命根(マ)と現象界(カ)の重合により正反(ハ)に現われる(ラ)
完訳 カタカムナ – 天野成美著
アワ(アワ)が持続(チ)し親和(ホ)し変遷(ノ)の差(サ)によって分け(ワケ)られる
アマの芽(アメ)が自由(ク)に定着(ニ)されて自由(ク)に現われ(ラ)た統合(ト)の状態で
六方環境(オ)から発生(キ)するミツゴ(ミツゴ)の極微粒子(シマ)となる
天野成美氏は著書の中で、冒頭の「アマタカマカハラ」は、日本神話に登場する天高原の語源と考えられると解説しています。
天高原(あまのたかまがはら)は、天照大御神など天津神(あまつかみ)が住んでいるとされていますが、その場所には諸説あります。
「天」は天上の意味か、地上の中央である都を指すものか。
その字のまま高原とし、氷河期以前の温暖な気候のとき人々は高原に住んでいたという説もあり、天高原についての論争はいまなお続いています。
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