本記事では、カタカムナウタヒ第24首の意味について解説して行きます。
カタカムナウタヒ第24首を端的に訳すと、回転エネルギーの受け方の差によって万物万象が多様に分かれるとなります。
カタカムナを医療として研究する丸山修寛氏は著書の中で、カタカムナ文字は立体であるヤタノカガミの回転を表現しているのではないかと述べています。
例えば「キ」を90度回転させると「サ」になり、「キ」と「サ」が同時に起こった形が「ヰ」です。
カタカムナ48音は表意語。
一つひとつのカタカムナ文字は、ヤタノカガミの特定の部分に作用するのではないか。
ヤタノカガミのどのくらいの体積に作用するか、またどの位置に作用するかを線と円で示しているのではないか…というのが同氏の見解です。
それでは、第24首についてもう少し踏み込んで行きましょう。
カタカムナとは?について初心者に向け解説した記事も執筆しているので、ぜひご一読ください。
カタカムナウタヒ第24首の意味
カタカムナウタヒの第18~30首は、生命体の現象の始まりはすべてイカツ(電子粒子)からがテーマとなっています。
その中で第24首は、粒子性と波動性、共存の物理について触れられたウタヒです。
粒子と波動の学問といえば、量子力学。
現代の量子論が出した結論は、『客観的に存在、認識している事物は、人が観察する(見る)という行為のみによって実在し、誰も観察していない(見てない)ときには存在していない』というもの。
「人が見ていない時、月は存在しない」という、インドの詩人・思想家ラビンドラナート・タゴールの言葉は有名です。
素粒子は人が見た瞬間に人が見ることができる粒子となり、見ていないときは波のままで形があるものとして存在していない。
丸山修寛氏は、カタカムナは量子の世界に作用するけれど、変化を起こすには人の意識が必要不可欠であると述べています。
カタカムナウタヒ第24首の読み方
天野成美氏による第24首の訳は、下記のとおりです。
アマ始元量の芽(アメ)が自由(ク)に定着(ニ)して差(サ)によって発生(ギ)し切り離され(リ)て
完訳 カタカムナ – 天野成美著
諸々の(藻(モ)のような)微細な粒子(コロ)で示(シ)された極微の粒子(マ)(オキミツゴ)となる
アマの芽(アメ)が自由(ク)に定着(ニ)して差(サ)によって個々(ツ)に発生持続(チ)する
外へ外へ(ソコ)(膨張)と削ぎけずる(ソギ)(収縮)波動的縞(シマ)となる
独立(タ)的に出て様々に変化(ケ)する元はヒ(根元(ヒ))であり(万物はそこから)分け(ワケ)られたものである
カタカムナの音がヤタノカガミのどこに作用するかを知り、それを元に作られたカタカムナウタヒ。
丸山修寛氏は、ウタヒを詠うことで対応する高次元空間のゲートが開き、高次元空間と私たちがいる三次元空間のエネルギーや情報がやり取りされるのではないかといっています。
カタカムナウタヒの第1首は、人類が楽しく幸せに生き続けられるように教え伝えなさいという内容でした。
ですがこうして緻密に作られたとなれば、これは思想や願いの教えというより、幸せに生き続けるためのマニュアルだったと解釈する方が近いのかもしれません。
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