本記事では、カタカムナウタヒ第27首の意味について解説して行きます。
カタカムナウタヒ第27首を端的に訳すと、方向性をもって成長していく粒子は、八方へいくまでに非常に多くの原子が発生するとなります。
八方の八は、縦横斜めの八軸。
ヤタノカガミがイメージされます。
四方八方の言葉のように、あらゆる方面という意味もあるでしょう。
日本語には八百屋や嘘八百など、八が多数という意味で使われている単語が多くあります。
それでは、第27首についてもう少し踏み込んで行きましょう。
カタカムナとは?について初心者に向け解説した記事も執筆しているので、ぜひご一読ください。
カタカムナウタヒ第27首の意味
カタカムナウタヒの第18~30首は、生命体の現象の始まりはすべてイカツ(電子粒子)からがテーマとなっています。
その中で第27首は、方向性を持つ粒子について触れられたウタヒです。
カタカムナウタヒは、ウタヒであるので詠うことを前提にされています。
ウタヒで重要なのは、第1首で触れられているように「ヒビキ=響き」。
「響き」は、カミと繋がるサトリです。
そして方向性のある響きとは声であり、言霊がモコロ(生命や物質の構成単位)を発生させていることが、第27首では語られています。
コエを単音で解くと、「コ=繰り返しの思念」、「エ=潜象から現像へ時間経過によって成長転化して発生する」となります。
カタカムナウタヒ第27首の読み方
天野成美氏による第27首の訳は、下記のとおりです。
極微粒子(イ)の正反(ハ)が調和的に自由(ク)に進行(ス)して湧き出す(ユ)粒子(マリ)は
完訳 カタカムナ – 天野成美著
アマ始元量(アマ)の核(ナ)が自由(ク)に定着(ニ)された潜像のヌシ(ヌシ)となって
全体(ワ)から分かれ(レ)て六方(ム)へ進行(ス)する根源(ビ)となる
極微粒子(イ)が親和(ホ)重合されて自由(ク)に定着(ニ)した個々(ツ)の粒子(マリ)は
極限(ヤ)まで方向性(ヘ)をもって藻のように集合(モ)しながら粒子(コロ)となる
カタカムナを研究している大野朝行氏は、モコロには物質系モコロと生命質系モコロがあると説明しています。
そして第27首に登場するヤヘモコロは、生命質系モコロです。
生命質系モコロについてカタカムナ人たちは、「八軸全部にミツゴが並んでいて同期に生滅し、八軸が同期に回転を続けている姿」と直観していたと、同氏は述べています。
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